ヒプノセラピーとは

なぜ、ヒプノセラピーなのか?

ヒプノセラピーは人の無意識(潜在意識)にアクセスすることで、よい結果を期待することができるセラピーです。現代社会では多くの人がこころの問題で悩んでいます。一般的には、心療内科や精神科で受診し、投薬やカウンセリングを受けて改善を求めますが、実際には、それで悩みが解消しない場合も少なくありません。投薬はある一定の成果は出しますが、根本的な改善にはつながらず、副作用を引き起こし、むしろ悩みを深くする人もいると言われています。 ヒプノセラピーは薬などを使わず、より自然なやり方で人のこころを癒すことができますので、より安全な方法を提供することができます。ストレス社会を生きる私たちにとって、ヒプノセラピストの存在は大きな救いの可能性をもたらすでしょう。

ヒプノセラピー=催眠療法

ヒプノセラピーとは日本語で言えば、「催眠療法」です。

世間では今も催眠に対する誤解があり、催眠療法と聞くと敬遠されるイメージもあります。テレビ番組などで催眠術が面白おかしく紹介され、著名人たちが催眠をかけられる姿を時々目にするために、あんなことはされたくない!といった先入観もあるかもしれません。

しかし、それらはまったくの誤解で、催眠とは人を自由に操るための技術などではありません。結論から申しあげれば、そういうことは不可能です。催眠は睡眠とは違います。完全に眠ってしまうわけではありません。誰にでも日常的に、無意識に行動する場面があります。他のことを考えながら、きちんと車を運転している。ぼんやりとテレビを見ながら、他のことを想像している。など、無意識に行動している状態がヒプノセラピーでいうところの催眠状態とほとんど同じです。

意識(顕在意識)と無意識(潜在意識)

無意識とは、あなたが今は意識していない意識。

意識と無意識

人は意識と無意識の世界を持っていて、意識の世界はだいたい10%程度といわれています。実際に自分の行動や決断に影響を与えているのは、残りの90%の無意識です。そのために、意識と行動にズレを感じたり、意識ばかりを自分だと思い込んでいる人は違和感を覚えたりします。

ヒプノセラピーとは、クライアントを催眠状態(トランス状態)に導くことで無意識とアクセスし、本来自分を動かしている無意識を自覚し、そこに自分が望む正しい行動のプログラミングをインストールしたり、既にインストールされているものを解放する作業です。そうすることで、セッションを受けたあと、ヒーリングが起こったり、すっきりと行動できる成果を期待できます。

暗示と暗示療法

暗示療法

暗示とは、催眠誘導によってアクセスした潜在意識に対して、ダイレクトに言葉を語りかける事で、内部表象に変化を与えることを言います。内部表象とはこころの中にある絵であり、これは五感で構成されております。五感とは視覚、聴覚、体感覚、嗅覚、味覚の事を言います。心の絵は、心の状態(ステート)と密接に関係し、心の状態は行動にも影響を与えます。暗示とは、肯定的な変化を起こすために、この内部表象に対して、言葉によって直接良い影響を与えます。

暗示を使ったセラピーは「暗示療法」と呼ばれます。クライアントの心の状態をある特定の状態に維持するために、あるいは、肯定的な変化を与えてmある行動パターンを確立させるために、言葉のプログラムによって潜在意識を最適化させます。言葉は人が催眠に入ったときに潜在意識とコミュニケーションをとるための主な手法であり、潜在意識に対して言葉がけをする暗示療法は、最も基本的なヒプノセラピーのテクニックといえるでしょう。

潜在意識は顕在意識と違って、批判機構がありません。そのため、暗示を素直に受け取ってくれるという性質があります。特に繰り返し与えると、それがどんどん定着していきます。例えば、「男性と話をしていると緊張する」というクライアントに対しては、催眠状態において、潜在意識に対して「あなたは男性と話をしていてもリラックスする」というふうに、繰り返し言葉で語りかけることで、新しい行動パターンをインストールします。暗示は一回のセッションで効果が出る場合もありますが、通常は、自己催眠などを使って、繰り返し与える事でより定着します。

イメージ療法

イメージ療法

イメージの力
イメージ療法、いわゆる、イメージ・トレーニングも催眠療法のひとつです。現在はスポーツやコーチング、医療の現場でも活用されています。医療の現場では、がんや疾患の症状の緩和のために、患部にイメージで光を当てたりなどをしてヒーリング効果を期待します。イメージ・トレーニングが効果を出す理由のひとつに、潜在意識は現実と非現実の区別がつかないという特徴を持つことがあげられます。レモンをイメージし、想像の中でレモンをかじった時に起こる身体の微細な神経の動きは、実際にレモンをかじっている時とまったく同じであったことが報告されています。イメージ・トレーニングを通してある行動パターンを潜在意識に覚え込ませると、身体はそれに沿った動きをするので、イメージ通りの結果を出すことができるのです。

年齢退行

年齢退行療法

年齢退行のイメージ写真
年齢退行は、問題の根っこになっている過去の記憶やイメージを、催眠状態において掘り起こします。そうして引き出した記憶やイメージに対する認識を、ポジティブなものにして再認識させるのです。樹木には年輪があり、その年輪を見れば、どの時期にどんな環境の変化があったかがわかります。人間の記憶にもいわば年輪があり、現在の悩みなどの原因となった出来事や体験がその中に隠されています。それを掘り起こした上で、そこにプログラムされていた「否定的な感情」や「制限された決断」を解放します。

否定的な感情とは、代表的なものをあげれば、怒り、悲しみ、恐怖、罪悪感、傷心、などです。制限された決断とは、「自分は◯◯することができない」という思い込みのことです。これらのネガティブな力は、たいてい幼い頃にインプットされると考えられています。社会学者のモリス・マッセイ博士によれば、人は「刷り込み期」と呼ばれる0歳から7歳までに体験したことを一般化させて、暗示として潜在意識にプログラムします。そして、これらの積み重ねが人の性格や行動の元になっています。このような理由から、モリス・マッセイ博士は、「あなたが7歳までをどう過ごしたがが、あなた自身である」と言っています。そのような刷り込み期にプログラミングされた根深い不必要なエネルギーを消し去った上で、新しい暗示を与えようという発想から生まれたのが、年齢退行です。

前世療法

前世療法

前世イメージ
年齢退行は、どんなに古くてもお母さんのお腹の中にいるときの記憶までしかさかのぼれませんが、前世療法はもっと前、前世までさかのぼらなければいけない場合に使うテクニックです。潜在意識は素直に命令に従う性格があるので、「トラウマに関わる前世に戻ってください。」と誘導すると、クライアントは高い確率で前世の記憶を語り出します。けれど、ひとつ、大事なことを確認しておきたいと思います。前世療法は、トラウマを癒すために行うのであって、前世の存在を確認するために行うのではありません。興味本位で、前世を知る、前世を確認するために行うものだと勘違いしている人が少なくありません。本来、ヒプノセラピーのスタンスは違います。それが前世であるかどうかの真偽はあまり重要ではありません。クライアントがかかえている問題を解決するために効果があるかどうかが大切なのです。それが、前世療法を心理療法として使う場合の注意点です。

 

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